受験生に応援メッセージを贈りたいけれど、どんなメッセージがいいのか、どんな風に伝えようか、といろいろ悩む方も多いでしょう。
縁起の悪い言葉だとか、励ましがプレッシャーになるとか、それはメッセージを受けとる受験生それぞれです。今はそっとしておこうと、何も言わないでいるのも思いやりなのかもしれません。
それでも私自身、成績で評価され、一人で机に向かう日々の中、誰かの応援はとてもうれしかった記憶があります。周りの友だちみんながライバルに見えていた時、受験に関係ない人からの励ましは、無責任かもしれないけれど、ホッとするものです。相手のことを思って、一生懸命書いたメッセージが伝わらないはずはありません。
受験生からすれば「応援してくれている人がいる」ということ自体が嬉しいものです。
大切な人を応援するメッセージを贈ってみてはいかがでしょうか。
シチュエーションごとに受験の応援メッセージの例文を紹介します。
合格祈願メッセージの贈り方
LINEメッセージ
連絡手段として多くの方が利用しているLINE。合格祈願やお守りなどのスタンプがあるため、一言メッセージを添えて贈ることができます。
手紙
贈る相手をイメージした便箋を選ぶなどのこだわりで、より一層応援の気持ちが伝わります。長すぎる文章は相手の負担になりますが、LINEよりは長い文章で思いを伝えることができます。最近は手書きの手紙を受け取る機会が以前より少なくなってきているので、手書きの手紙も喜ばれます。
プレゼントに手紙を添えて
プレゼントを贈る際に、短文のメッセージを添えてはいかがでしょうか。プレゼントをどのような想いを込めて選んだかわかる文章にすると、気持ちが伝わりやすいでしょう。私もお守り型のメッセージカードをいただいたときは、その心遣いがとても嬉しかったです。
メール
コロナ禍で、直接会って手紙を渡すことは躊躇われる。そんな方は、メールで応援のメッセージを贈るのはいかがでしょうか。メールでの応援メッセージは、短すぎるとそっけないし、長すぎると読むのが大変。スクロールなしでも読める長さにすることで、相手の負担にならずに応援することができます。また、精神的に余裕がないときには、返信を促されると負担になってしまうため、「返信不要」などの一言を添えると良いでしょう。
電報
印象的なメッセージを送り届けられるのが電報の魅力です。最近はおしゃれな台紙やプレゼント付きのタイプが登場し、サービスに広がりを見せています。メールやSNSなどですぐに連絡を取れる現代だからこそ、一手間かけて、形に残るオリジナルの電報を送ってみてはいかがでしょうか。
合格祈願メッセージを贈る際に気をつけること
応援のメッセージは相手を励まし応援するためのものなので、励みになるような言葉を選ぶことが大切です。相手にとって聞きたくない言葉、嫌な言葉は使うべきではありません。特に注意したいのが、受験に失敗する・不合格を連想させる「落ちる・すべる・散る・消える・転ぶ・敗れる・破れる・崩れる」といった言葉を使わないことです。
相手への配慮
前向きな励ましの言葉を重ねすぎたり、表現が強すぎたりすると、かえってプレッシャーに感じることがあります。ただでさえ、受験の時は気持ちが不安定なのに、イライラさせるようなメッセージは贈らないようにしましょう。特に、浪人している友だちや後輩へメッセージを贈る際に自分の経験を踏まえて応援の言葉をかけると、場合によっては自慢と取られたり、おせっかいに聞こえたりすることもあります。上から目線で偉そうな文章になっていないか、必ず贈る前に確認しましょう。
頑張っている人に「頑張れ」ということや、近しい関係ではない人に「君なら大丈夫だ」などの根拠のない応援をすることは余計なプレッシャーを与え、無責任です。ただでさえ、受験生はプレッシャーを感じています。今以上にプレッシャーをかけるようなメッセージは逆効果となるので、「○○に合格出来たら私もうれしいです」などのプレッシャーをかけるような文章も絶対にやめましょう。
シチュエーション別テンプレート
友人へ贈る合格祈願メッセージ
受験生の友人同士であれば、お互いに頑張ろうとエールを送りあうと良いでしょう。
例文
・一緒に頑張ろう!
・第一志望校に合格できますように。
・受験が終わったら遊びに行こう!
・最後まであきらめずに勉強しよう!
・お互いの頑張りや願いが叶いますように!
・一緒に合格を勝ち取ろう!
・共に頑張って乗り越えよう!受験が終わったら一緒に楽しいことをたくさんしようね。
・いよいよ本番だね。お互いの頑張りが充分に発揮されますように。私たちなら大丈夫!お互い悔いが残らないように最後まで頑張ろう。
・毎日頑張っていたこと、私は知っているよ。家族も友だちもみんな味方!
・今まで一緒に頑張ってきたね。これだけやってきたんだから、落ち着いて受ければ大丈夫。私たちは絶対合格できるよ!
・あなたが誰よりも努力していたのを知っているよ。その努力はきっと実る。努力家なあなただから、いつも通りやれば大丈夫だよ。
・今までずっと一緒に学校生活を楽しみながら部活に、勉強と頑張ってきたよね。お互いに笑いあえるよう受験も一緒に頑張ろう!
・勉強ばかりで嫌になることもあるけれど、一緒に勉強してくれるから頑張れるよ。お互いに志望校に合格できるよう頑張ろうね!
彼氏・彼女へ贈る合格祈願メッセージ
デートをする時間も惜しんで勉強してきた彼氏や彼女へはどんな時でも応援しているというメッセージが喜ばれます。合格した後に一緒に楽しもうという言葉を入れると励みになります。
例文
・どんな時もそばで応援しているからね!
・合格したらご褒美をあげるよ。あなたなら大丈夫!
・見守ることしかできないけれど、あなたの頑張る姿に励まされています。これだけ頑張っているんだから大丈夫。全力で応援しています!
・たくさんの書き込みのある参考書や重要ポイントをまとめたたくさんのノートはあなたの頑張りの証拠。私はあなたの誰よりも頑張る姿をずっと見てきたよ。だから自信をもって落ち着いて頑張ってきてね!
・誰よりも頑張っているのをずっとそばで見てきたから、その努力が実を結ぶように祈っているよ。合格したらいろんなところに遊びに行って美味しいものを食べようね。心から応援しています。
・中々会ったり電話したりできないのは寂しいけれど、お互いの夢を叶えるためだと思うと勉強も頑張れるよ。一緒に合格しようね!
・大好きな○○さんの合格を心から願っています。頑張り屋さんなあなたならきっと大丈夫。
好きな人へ贈る合格祈願メッセージ
応援のメッセージは誰からもらってもうれしいものです。気になっている人にメッセージを贈りたいと思っている方はぜひ贈ってみましょう。
例文
・いつもまじめで努力家なあなたを尊敬しています。受験頑張ってくださいね。
・仕事だけでも大変なのに受験勉強するなんてすごい努力家だなと思います。無理しすぎず体調にも気を付けてください。受験受かりますように。
・あなたが大好きな趣味の時間を削って、勉強に打ち込んでいたのを知っています。その努力が報われることを心より願っております。
先輩へ贈る合格祈願メッセージ
先輩が笑顔で頑張れるように、素直な気持ちを表現しましょう。後輩からの応援は控えめな言葉を選ぶのが良いでしょう。
例文
・応援しています。
・体調に気を付けてくださいね。
・合格できますように。
・いつも頑張っている姿がとても素敵です。
・良い結果につながりますよう祈っています。
・毎日図書館に通って一生懸命勉強を頑張っている先輩を尊敬しています。夢をかなえられるように応援しています!
・どんなに苦しい練習でも笑顔で私たちを励ましてくれた先輩方。そんな先輩方は大変な勉強もきっと乗り越えられるでしょう。後輩一同、心から応援しています。
・毎日頑張っている先輩の姿を見て自分も頑張ろうという気持ちになります。先輩の努力はきっと報われます。これからもずっと応援しています。
・いつでも努力を惜しまず何事にも前向きに取り組んでいらっしゃる先輩は私の目標です。無理をしすぎないようにしてください。心から応援しています。頑張ってください!
・先輩の努力が報われますように。先輩の夢が叶いますように、心より願っています。
後輩へ贈る合格祈願メッセージ
受験を先に経験している先輩ならではのアドバイス的なメッセージもおすすめです。
例文
・最後の最後まであきらめないで全力を尽くして!
・最後まで粘った人が最後に笑う。あきらめないで!
・最大の敵は自分。誘惑に打ち勝って合格を勝ち取れ!
・何とか食らいつけ!
・大丈夫!みんながついている一人じゃないよ。
・どんな結果になっても努力は無駄にならないよ!
・今が一番しんどい時かもしれないけれど、努力は必ず自分の力になる。努力は裏切らない。輝かしい未来に向け、もうひと頑張りだ!
・去年、君が励ましてくれたから最後まで頑張ることができたよ。最後まで頑張れたことで夢を勝ち取れた。今度は私が応援する番だ!夢が叶うよう、悔いの残らないよう最後まで頑張れ!
・勉強は進んでいますか。ずっと勉強していると嫌になって投げ出しそうになることもあるかもしれないけれど、一生懸命頑張ったことは必ずあなたの力になります。力をつけて落ち着いて実力を出し切ってください。
・落ち着いてやれば大丈夫。友だちも私たち先輩もみんなが応援しています。あれだけ頑張ったんだから大丈夫!
・今あなたに必要なもの。それは「自信」です。あなたは誰よりも頑張っていた。その努力はきっと実る。自信をもって会場に向かい、落ち着いて受けることが合格への道しるべです。
・夜遅くまで勉強したこと、苦手科目にも積極的に取り組んだこと、これまでの努力の日々の積み重ねがあなたの実力となり実を結びます。大丈夫。落ち着いていつも通りに受けてきて。
親から子どもへ贈る合格祈願メッセージ
親から子どもへ応援メッセージを贈るときは、身近なところで努力を見守ってきた家族だからこそ、「頑張れ」が「頑張っていないよ」、「絶対合格」は「絶対合格しなさいという命令」と受け取られることがあります。現状を認め、結果を求めないメッセージにするのが良いでしょう。
例文
・いつも頑張っているね。応援しているよ。あなたなら大丈夫。
・受験が終わったら美味しいものを食べに行こうね。
・受験が終わったら○○に遊びに行こうね。
・あなたなら大丈夫。どこに行くことになっても、応援しているよ。
・自分の道を信じて!
・不安になるのは頑張っている証拠。きっとあなたの頑張りが実るから!
・いつも通りに頑張っておいで!
・これだけ頑張ったんだから、落ち着いてやればきっと大丈夫。
・今やっていることのすべてがあなたの力になる。大切なのは努力すること!あなたは十分頑張っているよ。
職場の同僚や後輩へ贈る合格祈願メッセージ
親しい同僚などが資格試験の勉強を行っていると、なんとか合格するように応援したいですよね。合否にかかわる言葉は避けて、努力を認める言葉や癒しの言葉を伝える内容が望ましいです。
例文
・最後まであきらめずに最善を尽くそう!
・うまくいくように心より願っています。
・夢に向かって進め!がんばれ!
・結果を恐れるな。限界を超えろ!
・良い結果につながりますよう、お祈りしています。
・これだけ頑張ったんだから、大丈夫!きっとうまくいく!
・これまでたくさんの努力をしてきたあなたなら大丈夫。リラックスして、実力を発揮してください。
・努力することは、無駄にはなりません。これまでに勉強で得た知識は、自分の実力アップになります。
職場の上司や先輩へ贈る合格祈願メッセージ
目上の人に対して「応援」する場合は注意しなければならないことがあります。「頑張って」や「期待しています」は相手に命令したり指示したりする印象を与え、上から目線になってしますので注意しましょう。
例文
・陰ながらお祈りしております。
・ご健闘をお祈りいたします。
・陰ながら応援しています。
・夢の実現に向けて、さらなるご活躍を心よりお祈り申し上げます。
・良い結果となりますようお祈りしています。
・陰ながら成功を願っております。
合格祈願メッセージをもらった際のお礼コメント
受験生の多くは、合格に向けて趣味や楽しみの時間を削り長時間勉強に費やす生活をしていて、焦りや不安と隣り合わせの毎日です。余裕がないという人がほとんどです。そのため、お礼のコメントが遅くなったり、一言で短かったりすることもあります。お礼のコメントがないと不安になるかもしれませんが、あなたが気持ちを込めて贈ったメッセージは相手の心に届いています。返信等を催促することなく見守ってあげてください。