合格祈願に最適な時期っていつ?

○合格祈願に最適な時期

御参拝に来ていただいた方々から「合格祈願っていつ来るのが一番御利益があるの?」と聞かれることがよくあります。

神様が願いごとを聞いてくれやすい季節ってあるんでしょうか?

または、神様にも忙しい時期ってあるんですかね?

今回は合格祈願に適した時期や、参拝するときの心構え、お守りの効果についてお話ししていきます。

初詣の時期は神様も忙しい?

お正月の時期は、たくさんの人が初詣のために神社にいらっしゃいます。たくさんのお願いごとや相談ごとが神様の元へ集まるので、「神様だって初詣は忙しいから合格祈願は時期を避けて…」という話を耳にした方もいらっしゃるかもしれません。

結論から言います。

神様は「忙しいから、また後で」なんてことは言いません!

いつ参拝しても皆さんのお話に耳を傾けてくれています。

でも実は…、合格祈願におすすめの時期、っていうのはあるんです。

神様が忙しいからじゃなくて、ちゃんとした理由があるんですよ。

まずは志望校が決まってから

「どこでもいいから合格させてください!」ってお願いする人は…いや、いるかもしれませんね(笑)

まぁ、切羽詰まってきたら、そういうお願いをしたくなる気持ちもわかります。

でもそんな漠然としたお願いでは、神様も困っちゃいますよね。

合格祈願に限らず、願いごとは「明確に」「簡潔に」「具体的に」が大原則!ちゃんと志望校を決めて、強い想いを込めてお願いしましょう。

そもそも参拝って、ただ神様にお願いする、ってことではないんです。

「最後の最後は神頼み」と言いますが、「最後」までには何があるんでしょう?

それは、皆さんが強い信念を持って、精一杯合格に向けて頑張る!ということです。

「私は〇〇に合格するために、全力で頑張ります!どうか見守ってお力添えいただきますようにお願いします!」

これが神様にお願いするときの心構えです。

○合格祈願に良い日取りは?

合格祈願は年内に、と申しましたが、「でもせっかく合格祈願に行くなら、大安に行ったほうがご利益あるんじゃないの?」と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。

次は合格祈願に適した日取りについてお話ししていきます。

合格祈願は大安に行くべき?

大安は一般的に冠婚葬祭や何かの節目、お祝い事に良い日とされています。逆に仏滅はこのような行事には向いていない日とされています。

ということは、合格祈願も大安に行くべきなのでしょうか。

大安も仏滅も「六曜」という日や時間帯の吉凶を示す考え方です。

まずはこの「六曜」がどういったものなのかを紹介していきます。

六曜とは?

六曜とは中国から伝わったという説が有力ですが、真相は定かではありません。

日本に伝来した時期も鎌倉時代や室町時代など諸説ありますが、広く普及したのは第二次大戦以降のようです。

六曜は「赤口」「大安」「友引」「仏滅」「先勝」「先負」の6つからなり、それぞれに吉凶、運勢が定められています。

カレンダーに書かれている六曜は、ご存知の方も多いと思います。これは「日」の吉凶を表す六曜ですね。その日に心がけることや注意することが各六曜に定められています。

さらにこちらはあまり知られていないようですが、1日の中の「時間」にも六曜は当てはめられます。例えば、大安は1日中全ての時間帯が吉となりますが、友引・赤口・先勝・先負には1日の中に「吉の時間帯」「凶の時間帯」が存在します。仏滅は…そういうことです(笑)

では、各六曜の特徴を紹介していきます。

先勝(せんしょう、さきがち)

「先んずれば勝ち」という日です。何事もなるべく先回りして行動しましょう、って意味ですね。

先勝の日は、【午前中が「吉」、午後が「凶」】となります。

友引(ともびき、ゆういん)

「凶事に友を引く」という日です。友達を凶事に引っ張る…、なんだか縁起が悪そうですが、実は大安に続いての吉日です。

慶事(めでたいこと)にも友を引っ張る意味となり、引き出物などの「幸せのお裾分け」はこの日に発送することも多いようです。う〜ん、物事は捉え方次第。

逆に、葬儀場や火葬場はお休みにしている地域が多いですね。

友引の日は、【午前中・夕方〜夜が「吉」、正午前後が「凶」】となります。

先負(せんぷ、さきまけ)

「先んずれば負け」という日で、先勝とは逆の意味になりますね。勝負事や休養には向かない1日です。

先負の日は、【午前中が「凶」、午後が「吉」】となります。

仏滅(ぶつめつ)

「仏も滅する凶日」という日です。婚礼や祝い事を避ける風習がありますね。

ただし、元々は「物滅」と書かれていたそうで、「物が一旦滅び、新たに物事が始まる」という捉え方から、物事を始めるには大安よりも良い日とされています。

仏滅の日は、【終日「凶」】となります。

大安(たいあん、だいあん)

「大いに安し」という日です。みんな大好き六曜の中で最も吉の日。

結婚式や結納、自動車の登録、建物の基礎工事着工や引き渡し、宝くじの購入など、何でもござれの1日です。

もちろん大安の日は、【終日「吉」】となります。

赤口(しゃっこう、しゃっく、せきぐち)

「すべてが消滅する」という日です。仏滅より響きが怖い…。

万事に凶とされ、新しく物事を始めるべきではない1日です。

また、「赤」という字が付いていることから、火の元・刃物に気をつけた方が良いとされています。

赤口の日は、【正午前後が「吉」、それ以外は「凶」】となります。

○合格祈願によい時間帯は

さて、ここからは合格祈願によい時間帯についてお話ししていきます。

先ほど申し上げた通り、神道と六曜は関係ないですが、神社としての考え方を紹介しますね。

午前

結論から言うと、おすすめはこっちです。

神社としては、「参拝するのは太陽が昇っている時がいい」と考えています。ですから、日が一番高く登るまでの時間に合格祈願に行くのがおすすめと言えます。

また、早い時間帯は参拝客も少なく、心が落ち着いた状態で参拝ができます。雑念を払い、穏やかな気持ちで参拝できる早朝は特におすすめの時間帯です。

午後

午前中がおすすめと申しましたが、午後に参拝する意味はない訳ではありません。

ポイントは、「太陽が昇っている時」というところ。神社は神様の家ですから、暗くなってから訪れるのは失礼にあたります。

夕方は季節によって暗くなるのが早いので、日が暮れる前に参拝を終わらせるようにしましょう。

○合格祈願のお守りはいつ受ければいい?

「お守りは参拝の後に受けないと神様に失礼だよね?」とおっしゃる方もいらっしゃいますが、実は諸説あって決まったルールはありません。神社によって、拝殿の前にお守りを置いているところもあれば、後ろに置いてあるところもあります。

ただ、お守りを参拝前にお守りを授かり、そのお守りを握り締めながら参拝するとお守りにパワーが宿る、という説はよく言われています。もちろん、先に参拝するのが礼儀、という考え方も素敵だと思います。

ご自身が納得できるタイミングでお守りを授かるのが良いでしょう。

また、お守りは授与さえれた時から1年間ご利益がありますので、買う時期に決まりはありません。また、複数のお守りを持つと神様同士が喧嘩しちゃう、と言われることもありますが、そんなことはありませんのでご安心を。

いつも肌身離さず、常に持ち歩くのが正しい持ち方です。カバンやサイフに付けておくのもおすすめです。

1年経ったお守りは、感謝を込めてお焚き上げに出してくださいね!

○結果発表後には、お礼参りを忘れずに

ここまでは、合格祈願の時期や知っておいていただきたいポイントをお伝えしてきましたが、合格発表が終わった後のお話をさせていただきます。

神様にお願い事をした後は、報告とお礼に行くのが礼儀ってもんです。

合格祈願を行ったら、合格発表が終わった後に必ず「お礼参り」に行きましょう。

晴れて祈願成就つまり合格した時は「おかげさまで合格できました!ありがとうございました!」、仮に合格できなかった場合でも「今回はご縁がありませんでしたが、第二志望でがんばります!ありがとうございました!」といった報告とお礼をしてください。

神様は皆さんの頑張りをちゃんと見てくれています。ちゃんと礼儀を通すことで、次のチャレンジもきっと応援してくださいますよ!

○まとめ

合格祈願に最適な時期、時間帯

・まずや志望校を決めましょう。

・日が昇っている時間帯に参拝しましょう。

お守りを受ける時期

・参拝前でも参拝後でも大丈夫。

・お守りの効果は1年間。

・肌身離さず持ちましょう。

・1年経ったらお焚き上げに出しましょう。

結果発表後には…

・必ずお礼参りにいきましょう。

・結果の良し悪しにかかわらず、報告とお礼はしっかりと。